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脱臼した想像力

理性の立場に立って、想像力を行使して、世界に対しての鳥瞰図を描こうとするときには、健常者もまた、自己の常識の平面を乗り越えて、他の次元に立って思索することができる。アスペルガー者のような、常識脱臼者においては、偶然、労せずして、この思索の高みに近い場所に最初から立たされているともいえる。
しかし、たまたま有利な地歩を占めているからといって、理性はアスペルガー者に特権を認めているわけではない、理性において想像力を能動的に用いて勝ち取ることなしには、何人たりとも決して特別な視野を与えられることはない。もしも、アスペルガー者に何かの特権があるとしたら、それは、そうするより他に生き延びる道がないという単純な理由において、理性を用いることを強制されているというだけのことに過ぎないだろう。

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