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2010年2月

抽象度の調節

アスペルガー者の一部では、抽象度の調節が失調している。
多くの場合は、過度に抽象的になるが、時には、過度に具体的になる傾向がある場合もある。
過度に抽象的になる理由は、あらゆる場合に適応可能な記述であれば、例外を考慮する必要がなくなって経済的になるためだと推測される。しかし、当然ながら、過度に抽象的な定式化は、どんな場合にも役に立たない定式化になってしまうことがほとんどである。

視覚的に思考する傾向があるアスペルガー者に対する説明として、傘の喩えがある。
定式化の抽象度は傘の大きさに似ている。より抽象的であれば、大きな傘と同じように、より多くの対象を掩うことが出来る。あまりに小さな傘は、具体的すぎる理解と同じで、あまりにわずかのことしかその下に容れることができない。
だからといって、直径10mもある傘を使う人はいない。道を歩くことも出来ないからだ。

アスペルガー者の面接では、問題を具体性に帰着させる操作が多くなる。しかし、時には故意に過剰な抽象性を利用することもある。天を掩うほどの傘が仮にあれば、それには恐らく使い道もあることだろう。

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